一般社団法人鳴門板野青年会議所

Message理事長メッセージ

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第56代理事長古宅 雅俊

はじめに

昨年度、一般社団法人鳴門板野青年会議所は創立55周年という節目を迎え、今年度、来たる60周年に向け新たな一歩を踏み出しました。これまでの歴史を築き上げてこられました先輩方や関係諸団体におきましては厚く、厚く御礼申し上げます。
2020年から、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックによって生活様式が大きく変化したことに加え、先行きが不透明な世界情勢が続いておりますが、WithコロナからAfterコロナへ時代が移り変わるように私たちJCI鳴門板野は、今何ができるかを考え、常に希望を見出し挑戦してまいりました。
本年は、地方創生を基軸としSDGsを関連付けながら事業を展開してまいります。我々の活動地域ごとに存在する課題や強みを理解し、地域の皆様とともに考え共有しながら青年会議所の使命である「明るい豊かの社会の実現」を目指し、率先して行動を起こしてまいります。

四国地区・徳島ブロック協議会への協力並びに機会の提供

青年会議所は機会の提供をし続ける団体であります。機会の提供とは、今まで置かれていた環境から飛び出し、今まで接点が無かった方、役割、事業など様々な違いに触れ毎年違う環境に飛び込める場があること、これがJCの機会の提供です。
本年度、我々JCI鳴門板野は、徳島ブロック協議会に会長を始めとする多数の役員を輩出いたします。出向先で最大限活躍できるようにメンバー全員でサポートできるよう努めてまいります。また出向先では様々な出会いやLOMとは違うスケール感を体感し、そこで新たな学びや経験ができ、これまでより一層視野を広げ今後のJC活動に活かしてくれることを期待しています。

SDGsの推奨

近年インターネットやテレビなどで、目や耳にした記憶があるかと思います。2015年9月25日国連総会で採択された2030年までに達成すべき持続可能な開発目標(SDGs)は17の世界的目標、169の達成基準、232の指数からなる持続可能な開発のための国際的な開発目標であり、同年日本JC金沢宣言以降、SDGs達成に向け、真っ先に取り組み始めた日本最大のSDGs推奨団体であります。多くの企業で取り組みを開始されている反面、市民の皆様にはまだまだ認知されていない現状であります。企業の取り組みと、我々JCI鳴門板野がSDGs運動を事業に取組み、これからの時代を担っていく若年層からの理解を得ることができれば、より一層持続可能な地域経済の発展に寄与できると考えます。

会員の多様な学びの機会の提供・会員拡大と共感を得るJC活動の発信

激動の時代だからこそ、青年会議所に所属し、まちを少しでも盛り上げ、より良くしようと力を尽くす青年経済人を増やさなければなりません。我々青年会議所は40歳までという年齢に制限がある団体です。この年齢制限あることからこそ、常に全力で行動し力を発揮でき、どんな時代の中でも未来に向かって前進し続けられる団体とし活動することができています。
そして、これを持続可能にするためには、継続的に我々の理念である「明るい豊かな社会の実現」に共感をいただくメンバーを拡充することが必要不可欠となるのです。会員拡大をしていくうえで広報活動はもっとも重要な要素です。効果的な広報活動は、市民の皆様に青年会議所の事業やその想いを届ける手段であり、適切な手段により、活動に共感を呼び、様々な運動に巻き込むことができます。これまで実施してきた広報活動を見直し、今必要とされる広報活動を調査し追及しながら活動を推進してまいります。
しかし、適切な広報により、新たな同志が青年会議所活動に興味を持っていただいたとしても、そこに携わっている我々がJCに対しての理解が不十分なものでは、魅力を的確に伝えきれません。従って、青年会議所という団体がどのようなものか、そしてどのように地域に貢献をしているかを我々メンバー自身が今一度深く理解する場を創出する必要があります。

様々な災害に即座に対応できる地域防災意識の向上と定着

皆さんは明日災害が起きたとして、避難生活の準備や地域の防災意識は完璧ですか。家族や友人等を導ける自信がある方はどれだけいるのでしょうか。
近年、毎年必ず日本のどこかで大規模な災害が発生しております。集中豪雨や台風、そして地震など、あまりにも多くの災害が起こっており、我々の活動エリアにおいては南海トラフ巨大地震を最も危惧しております。40年以内の発生確立は90%程度であり、おきるかもしれないではなく、必ずおきることを想定し対策を講じなければならず、防災意識の向上が今よりさらに必要だと考えます。
 ハザードマップや避難場所の確認は当然のことですが、発災時に何が手元に必要か、また、避難場所では何が不便になるのか等を考えて備えておく事項が数多くおります。行政やボランティアの皆さんが手を差しのべることができるようになるのは、災害後少し時間が経過した後であり、発災直後は自分たちで生活していかなければなりません。
 本年度JCI鳴門板野では、大人の方には真面目に、子どもたちには分かりやすく幅広い方々に防災意識の向上や教訓を学べる機会を提供し、市民の皆様や企業、行政、地域団体を巻き込み運動を起こすことで、災害に強い地域づくりを推し進めて参ります。

未来を担う青少年に対する多種多様な学びの機会の提供

いつの時代も、子どもたちには未来への夢や希望をもって歩んでもらいたい。それが地域の大人たちの願いです。
近年、子どもたちを取り巻く環境はツールの発達により、簡単に様々なことを知ることが出来るようになった一方、我々が子どもの時に比べ、自身の肌で経験する機会や挑戦できる場が少なくなっているように感じます。集団における役割の自覚や責任意識の育成は、青少年時期において非常に重要な要素となり、この時期に体験した強烈な思い出は、その後の成長過程にも大きく影響をあたえます。
そのため、地域の子どもたちに日常の生活では味わえない体験や機会を与え、役割の自覚や責任を学び、夢や希望を持つことの素晴らしさを伝えていくことが必要です。さらに、夢を諦めず希望を持ち続けられる心を育むことで、子どもたちのさらなる成長につながり、夢と希望に満ち溢れた子どもたちの力は将来地域にとって明るい未来へと繋がり今後の人生においても大きな原動力となります。

地方創生・活動地域の魅力の発信

鳴門市は渦潮をはじめとする豊かで美しい自然に恵まれ、その豊富な自然から生み出される鳴門鯛、わかめ、なると金時など、豊富な食材を堪能でき、さらには、大塚国際美術館やドイツ館など、全国的にも有名な観光スポット、ベートーヴェン「第九」交響曲がアジアで初めて演奏された地としても知られ、板野郡においても、洋人参、大根に蓮根、ホタル観賞で有名な讃岐山脈を源にする泉谷川や今切川流域一体は表流水と水陸の便に恵まれ、各種工場が進出し、県下有数の工業地帯や大型ショッピングモールがあり、交通の便に関しても、阿波おどり空港を始めとする都市間高速バスターミナルなども全国へのアクセスにも優れ、我々の活動地域にはまだまだ言い出せばきりがない程の魅力があります。
 しかし、これらの魅力をどれほどの皆様が正しく理解し、誇りに思っているのでしょうか。
資源が豊富すぎるがゆえに、魅力を魅力として捉えられていないことも十分に考えられるのではないでしょうか。
 また、地方創生の政策から進められる各自治体の取り組みに反し、地方における人口減少は進行し続けています。また我々の活動地域においても都市部への人口流出や出生率の減少、高齢者比率の増加により、産業やコミュニティの担い手が減少し、後継者がおらず廃業する企業も出てきています。したがって、我々の活動エリアの皆様に地元の魅力を再認識していただくことで、人口流出に歯止めをかけ、この地域のファンを増やすことができれば、多くの方々が自発的に魅力を発信し、全国の多くの人にこの地域の素晴らしさを伝えることができる好循環が発生します。これからもJCI鳴門板野は地方創生を目指し地域課題の解決や地域の魅力の発信に貢献して参ります。

おわりに

人間は変わることに戸惑いを持ち、変えることに不安を持ちます。しかし、すべての物事が刻々と動き、一瞬一瞬にその姿をかえつつある今、うまくいっているから十分だと考え現状に甘んじることは即衰退につながります。今日より明日、明日より明後日と日々新たな改善を心がける必要があります。私は2016年に青年会議所に入会し、様々な事業等に携わり多くの経験と学びを与えていただきました。当然失敗や反省をすることもありましたが、その全ての経験が自分のものになり青年会議所で得られたことに無駄なことは何一つありません。
 さらに、我々の周りには多くの同志がいます。志を同じくする同志とともに手を取り合い、切磋琢磨し、私たちは青年会議所活動を邁進してまいります。
今日まで学んだことをまちに還元し、愛するまちの多くの皆様の笑顔が溢れるよう修練・奉仕・友情を胸に刻み、今まで以上に駆けぬけていくことをお誓い申し上げます。

Philosophy基本理念

駆けぬける歓び ~責任と自覚をもち時代の先駆者となれ~

Policy基本方針

  1. 四国地区・徳島ブロック協議会への
    協力並びに機会の提供
  2. SDGsの推奨
  3. 会員の多様な学びの機会の提供
  4. 様々な災害に即座に対応できる
    地域防災意識の向上と定着
  5. 未来を担う青少年に対する
    多種多様な学びの機会の提供
  6. 地方創生・活動地域の魅力の発信
  7. 会員拡大と共感を得る
    JC活動の発信