一般社団法人鳴門板野青年会議所

Message理事長メッセージ

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第54代理事長小林 伸生

はじめに

私は2008年度にこの鳴門板野青年会議所に入会し、入会当初より様々な諸先輩に恵まれ「明るい豊かな社会の実現」のスローガンの下、受け継がれている歴史や伝統を英知と勇気と情熱をもって為すことを目指し、現在も同志と共に修練を行い今日に至っております。しかし、昨年は日本国のみならず世界中に猛威を振るった新型コロナウイルスの流行下により、様々な問題が残る悪影響を及ぼしました。異例の緊急事態宣言の発動、全国的な各種団体の活動自粛、経済活動の遅延や破綻、県内でも様々なイベント中止や経済活動の自制が起こり、当LOMも活動を自粛せざるを得ない事態となりました。このような現状が起きてしまったからこそ、今一度志を高くもち失敗を恐れない勇猛果敢なチャレンジ精神と行動力を、故郷(まち)に地域住民(ひと)に展開していく活動・運動をメンバー全員でもう一度始めるために「Re:スタート」の気持ちをもって、再度推し進めて参ります。

ニューノーマル時代におけるJC活動の変革

前述したように、新型コロナウイルスの流行下により私たちはコロナ以前からのJC活動を見直せざるを得ない時代に突入したと言え、今までの価値観が変容した中で新たな社会環境に適応していかなければなりません。ですが、コロナ禍を理由に自粛を優先してしまうと現状だけでなく今後とも何も成し遂げることはできません。そのためこの状況下をピンチと捉えるのではなくチャンスとして考え、前向きに行動することがJCとして何より地域社会から求められることだと私は明言します。そのため理事会や事業・例会においても徹底した防疫対策を実施するとともに、WEBツールを最大限に活用しリアルとオンラインの融合を目指し活動を継続しながら、このニューノーマル時代におけるLOMとしての在り方をメンバー一丸となって模索し、明るい社会の実現に向けて行動していきます。

SDGsの達成に向けた運営方針の徹底

SDGs(持続可能な開発目標)は2015年9月に国連サミットで採択され、国連加盟193カ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。日本JCでは「日本で最もSDGsに取り組む団体」を目指し、2019年度日本JC第159回総会において全会一致でSDGs推進宣言が採択されました。またJCのみならず個人や民間企業でもSDGsの達成を目標にする団体も数多く増えている事実も含め、当LOMにおいてもこれまでの活動内容をベースとしながらも、新たな価値観を学ぶ機会を創出し議案書や委員会サマリーへの明記において通年持ち続けることにより、将来的に多くの地域住民の賛同を得てより良い社会の構築と経済成長が実現し、私たち自身の未来が明るい豊かなものになることを願い、SDGsの達成に向けた運営方針を徹底して実行いたします。

未来へ繋ぐ会員拡大・研修の推進

JC活動の原動力は会員にあります。会員が1人多くなれば違う発想が1つ生まれ、より多くの笑顔が起こり、様々な活動を行うための人的資源が生まれます。数年前にこれまで主体となっていた多くの諸先輩方のご卒業があり一度は大きく減少いたしましたが、この近年で主に初理事経験者や入会間もないメンバーが主体となり、会員拡大に取り組んだことによって現状では会員増加傾向にあります。組織として会員拡大は通年取り組むべき課題の1つであり、それを達成することで新しい仲間が増えJC活動の意味や意義も充足されます。しかし、会員拡大ばかりに気を取られメンバー同士の絆が希薄になってしまうのでは意味がありません。会員拡大に力を入れると共に、積極的に会員研修をすることで全てのメンバーが意見を交わし合え、より参加したいと思える組織に発展していくことでJAYCEEとしての資質向上にもつながり、更なる明るい未来に向けた組織に成長できるものだと私は確信しています。

継続事業の更なる進化と再構築

2009年度から続く「鳴門Big夢釣りまつり」は鳴門海峡の美しい景観や私たちが誇る地域の魅力を県内外問わず広く知って頂きたいという当初理念を元に主催され、2019年度開催時には1000名を超える参加応募があったことから、当LOMの継続事業の柱として県内外問わず多くの知名度を獲得することができたと言えます。しかし、昨年度は誰もが予想できない非常事態にあい開催することが叶わなかったため、多くの参加希望者や地域住民に対して落胆させる結果となってしまいました。当LOMの認知度向上のきっかけともいえる本事業を開催月の社会状況により事業内容を変容することも想定しつつ再度開催することにより、今一度内容を見直した上で本事業の知名度を改めて再構築すると共に、参加者や協力団体にさらに満足して頂き、私たちの住むこのまちの魅力をより大きく県内外へと広めるため、本事業を更なる未来へと紡いでいきます。

青少年たちが輝けるまちづくり

事業を行うに当たりこれまでは年間活動費や法人企業からの協賛金を用いて事業構築を進めて参りましたが、全国的な会員減少が課題となっている昨今だからこそ、当LOMでは初の試みとなるクラウドファンディング活用に挑戦し、明確にした事業背景や目的を一般市民に対し発信することで、私たちの事業内容に共感して頂ける支援者の方々を広く募ります。また、当LOMでも地域資源を活用した青少年育成を目指す事業を通年開催し、前年度においても例年とは趣向を工夫し事業実施した背景があります。少子高齢化が進む現代社会において青少年たちに課される役割や期待は日々大きくなっており、社会に出た際に活躍できる青年を一人でも多く育成するため、青少年たちが輝くことのできる事業を実施いたします。

強固なる組織構築と地域発信の向上

約20年ぶりにJC宣言が改定されました。歴史を紐解くとJC宣言は1970年、1998年、2001年、そして本年2021年度に第4期目となる改定が実行されており、時代に合わせて活動指針が変革されることに対して、どのように対応していくかは青年経済人として新たな取り組みに対する順応力が試されることでもあります。議案書のフォーマットは約10年前にも変革されてきた経緯も合わせ、当LOMでも2010年度以来となる議案書の変更と委員会サマリーの導入を実施いたします。

また、これまでは広報面に関してメディアや紙媒体を通す方法が一般的でしたが、SNS時代とも言える今の世の中では個人の創意工夫によって手軽に全国に発信する方法は数多く存在し、私たちの活動や地域の魅力を発信するために私たちも時流に合わせた広報戦略をしっかり練り上げ、また実行していく必要性を強く感じます。メンバーがどのように会議を行っているか、事業・例会の準備段階を公開し、また実際に訪れて頂いた参加者や事業の様子を広く発信し、当LOMと地域の魅力を幅広い世代に知って頂く方法を試みます。

地域住民に対する防災力向上

これまでは防災というと地震や津波、台風や異常気象に対してどのように対応し準備をするかを指すことが一般的でしたが、コロナ以前・以後を比べたときに生活の在り方がすでに変わっていることは疑いようのない事実であり、新型コロナウイルスとの対峙が長引く今だからこそ、災害が発生した際にこのウイルスに対して私たちがどのように対応するかを考える必要があります。そのため、前年度より社会福祉協議会や自主防災組織、各行政の担当課とさらに連携を深め、防災や発災時の地域全体での意識改革は継続して行うと共に、このウイルスがいつ私たちの活動エリア内にて増加の可能性もある現状の中、市民に対してどういった点に留意しこの新しい社会環境を過ごすべきか、また企業や団体に対しても国や行政からどのような支援・対策制度が打ち出されているかを広く発信し、地域全体の防災力を高めていきます。

おわりに

私はこの青年会議所で多くのことを学び、多くの仲間との出会いを与えて頂きました。入会しなければ得られなかったことは数多くあり、それは紛れもない自分の財産と呼べます。現メンバー内では一番入会の古い私だからこそ、これまで自身が経験させて頂いたことをLOMや地域に還元し、また誰もが予想しえなかった今の社会情勢に対し、自分に与えられた責任を自覚し自身に出来ることは何かを常に考え、何より私の大事な仲間たちと共に「Re:スタート」の気持ちをもって、明るい豊かな社会の実現に向けてもう一度始めて参ります。

Philosophy基本理念

Re:スタート ~明るい未来へ向けて、もう一度始めよう~

Policy基本方針

  1. ニューノーマル時代における
    JC活動の変革
  2. SDGsの達成に向けた
    運営方針の徹底
  3. 未来へ繋ぐ
    会員拡大・研修の推進
  4. 継続事業の
    更なる進化と再構築
  5. 青少年たちが
    輝けるまちづくり
  6. 強固なる組織構築と
    地域発信の向上
  7. 地域住民に対する
    防災力向上