理事長メッセージ

理事長メッセージ(第46代理事長 八木 治郎)

【理事長挨拶】(社)鳴門青年会議所 第46代理事長 八木 治郎

はじめに

 新公益法人制度が施行され、我々鳴門青年会議所においても公益社団法人か、一般社団法人のどちらかを選択しなければならない状況で、2011年度7月の定時総会にて一般社団法人に進む事が決まり準備して参りました。そして、本年より一般社団法人鳴門青年会議所として新しく発足いたします。46年前、混沌とした時代の中、諸先輩方がこの地域に青年会議所を作り「明るい豊かな社会を築く」という大きな志を胸に地元地域のみならず、日本や世界の仲間と共に活動を続けて参りました。今日に至るまでに、高度経済成長の好景気を経て、バブル崩壊、阪神淡路大震災、また一昨年起こりました東日本大震災と20数年前から数々の苦難の時代が続いています。現在、設立当初の状況とは大きく異なりますが、同じ混沌とした中にいるのではないでしょうか。だからこそ、我々JAYCEEが先頭に立ち、一般社団法人としての一年目を諸先輩方と同じ熱い想いで、リーダーシップを発揮し「明るい豊かな社会を築く」事を目的に、今の仲間と共に「挑戦」して参ります。

未来へつなぐまちづくり

 私が子どもの頃、夏が来ると鳴門には海水浴場があり、海の家からは食べ物のいい匂いと、夏を感じさせてくれる音楽が流れていて、多くの家族連れや友達同士で賑わっていました。しかし、時代の流れと共に大鳴門橋や明石大橋などの完成に伴い、車で気軽に関西などに行けるようになり、人の流れが大きく変わりはじめ、十数年前に鳴門海水浴場は廃止されました。今でも夏に海岸線を車で走っていると、海水浴をしている人達を見かけますが、私が記憶している当時の賑わいは全くなく、まるで違う場所のように感じます。私たちの住む地域には、まだまだ昔のままの自然が多く残っており、まちづくりのやり方ひとつで大きく成長できると考えます。そのためには、私たち青年会議所メンバー一人ひとりが青年経済人としての知恵を出し合い、そして行政や各諸団体と連携を図り、地域の自然や特産品を発信できる場所を創造することで、私たちが先人から受け継いだ魅力ある地域を、さらに魅力あるものとし、次代に繋げていかなければならないと考えます。

会員の資質向上

 近年、鳴門青年会議所は先輩方と多くのメンバーの協力によって3年連続30%以上の会員拡大に成功しました。それにより多くの人と知り合う機会はできましたが、入会して頂いたメンバー一人ひとりに青年会議所の魅力が十分に伝わっていないのが現状だと思います。その要因の一つが例会や事業の出席率の低さがあると考えます。一つの事業に数人のメンバーが時間をかけ精一杯やったところで、どれだけの事業ができるでしょうか。例え出来たとしても、それは数人の事業であって、携わっていないメンバーはまるで人事のように思っているのではないでしょうか。まずは事業に携わる一人ひとりが自分の役割と責任を理解し、メンバー全員で目標に向けて取り組む事で、仲間との一体感や感動を味わう事ができると考えます。それこそが青年会議所の魅力であり、今、鳴門青年会議所に求められているひとづくり活動だと思います。だからこそ本年度は例会・事業出席率80%以上を目標にメンバー一丸となって「挑戦」します。

鳴門Big夢釣りまつり

 2009年に始まった「鳴門Big夢釣りまつり」も今年で5年の節目を迎えます。ここまで継続してこられたのも各諸団体と協賛して頂いた企業の皆様のご支援ご協力があったからこそ続けて行えた事業だと強く感じております。これまで県内外より、多くの方が釣りまつりにご参加いただき、鳴門の魅力を発信できた事と思います。そして地域の子供たちには楽しかったと言っていただいたことは、私達にとって大きな励みとなり今までの青年会議所活動においても非常に貴重なもので、メンバー間の絆や地域の団体との交流は深まったと実感しております。しかし、これまで行ってきた事業を振り返ってみると地元地域の活性化に繋がっていると思いますが、もっと深く鳴門のみならず板野郡や地域全体への活性化に繋げていかなければなりません。今一度この事業を検証し、地域の魅力をさらに力強く県内外に発信できる事業へと変革して参ります。

おわりに

 JCで活動することの意義のひとつに、価値観や経験の違う人たちと出会えることがあると思います。当たり前の事ですが、青年会議所に所属するメンバーは、仕事も違えば育ってきた環境も違う人たちの集まりです。だからこそ、自分の知らない知識や教養を他のメンバーから教わる場でもあります。そうしたものを自分の力とし、またその力を会社や地域へ還元していく事こそが、自分自身また地域の発展に繋がることと考えます。
 人は現状に満足してしまえば成長はありません。いかなる時代にも高い志を持ち、互いに切磋琢磨しながら、創造力豊かな知恵を兼ね備えた人間となり、行動する事こそ「明るい豊かな社会」の実現に一歩近づくと確信しております。今年一年、勇気と情熱をもって失敗をおそれず共に「挑戦」していきましょう。

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