一般社団法人鳴門板野青年会議所 2017年度ホームページ

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理事長メッセージ
Message

理事長メッセージ(第50代理事長 濱田 克俊)

第50代理事長 濱田 克俊

【はじまりは一瞬の輝きから】

 今から10年前、2007年の新年早々、会合先で「JC」という団体の諸兄と知り合うご縁をいただきました。生まれ育ったまちへの思い。これからもこのまちとともに歩み、営んでいこうとする夢。そして、このまちの未来を背負う責任感と自覚。時間を忘れ、語らう姿はとてつもなく大きく、頼もしい背中でした。「入会してみないか。」そう声をかけられた眼差しには、力強さと温かさが満ちあふれ、何にも形容しがたい輝きを放っていました。
 あの日あの時の瞬間、全ての出会いに意味があるならば、偶然ではなく必然の出会いが今日の私のすべてへとつながっています。

【感謝を胸に弛まぬ歩みを】

 1968年(昭和43年)7月1日、熱き情熱と高い志をもった青年たちが鳴門青年会議所を誕生させ、今年で創立50周年を迎えることとなりました。これまでこのまちに生き、地域を、ひとを支えてこられた多くの先輩方の半世紀の弛まぬ歩みのご功労は、計り知れないものがあります。諸先輩方の多大なるご尽力とご功績に感謝と敬意を表するとともに、私たち青年会議所運動にご協力いただいた行政や他団体、何より地域の皆様方に厚く御礼申し上げます。
 2016年、定款の会則に則り、鳴門板野青年会議所と組織名称の変更をさせていただきました。諸先輩方の築き上げてこられた足跡を脈々と受け継ぎながら、新しい時代を見据えた運動を情熱的且つ果敢に展開して参ります。
 創立50周年は、一つの節目ですが、これまでの青年会議所運動の集大成ではありません。次代へ歩みを進めるための始まりの一年であり、鳴門板野青年会議所は新しい時代を切り拓く第一歩を踏み出すことを宣言します。

【世界に羽ばたく国際都市へ】

 鳴門市と板野郡は、多くの地域資源と多様な文化・伝統に恵まれ、観光スポットとして全国的に知られています。観光客の目的としては、鳴門海峡の渦潮に代表される自然探訪が最も多く「四国で知っている場所」というアンケートでは、主な観光地である愛媛県の道後温泉や高知県の桂浜よりも群を抜いた知名度を誇っています。近年では、訪れる外国人観光客の増加に伴い、国際色のある観光地へと変化しつつあります。また、伝統工芸品や自然の恵みである食材の数々は、国内外から注目され、不動のブランド品目として確立されています。これらの背景は、インバウンドとアウトバウンドの両面の可能性を秘めており、まさに世界へ打って出る商機が到来していると言えます。さらに、2018年には、ベートーヴェン「第九」交響曲がアジアで初演されてから100周年を迎え、国際交流に伴う多文化色が一層濃くなる展望があります。しかし、関西圏を始めとする他府県からの通過点となっている傾向やリピーターの呼び込みに欠かせない話題の提供、消費・滞在に結びつく環境を整備させる課題を抱えています。風情のあるまちだからこそ味わえる良さ、特有の空気、スローライフ・リラクゼーションといった、ゆったりと流れる時間を楽しんでいただける背景を活かし、いかにして私たちのまちを目的地として訪れ、満喫・堪能していただくか、新しいビジョンが求められています。
 そこで、行政や観光に関連がある業界と連携を図り、拡散性の高いツールを利用した情報発信に取り組みます。自然と触れ合う体験から滞在型観光につながる可能性のある継続事業を国内外に向けて宣伝し、様々な地域からの誘客を試みるなど、このまちのファンを増やす手法を探求します。情緒あふれる繊細さや豊かな自然が織りなす豪快さを併せ持ったこのまちのように私たち自身も躍動し、柔軟性と多面性のある運動を展開して参ります。

【次代を切り拓く先駆者の育成】

 JAYCEEの資質とは、会の決まりや流れを身に付けるだけではありません。家族や友人といった身近な存在は勿論、生まれ育った地域やそこに暮らす人びとに感謝や思いやりの気持ちで接し、これからもこのまちとともに生きていくという燃えたぎる血潮こそが私たち青年会議所会員の資質、即ち根幹でなければなりません。事業の成否や過去の事例に捉われるのではなく、青年である私たちにしかできない切り口と着眼点でふるさとが抱えている課題に向き合い、運動を起こすことこそ次代を切り拓く先駆者としての使命であると考えます。少子高齢化に伴う経済基盤の縮小など、会員数が減少している背景は沢山あります。何かのせいにするのは簡単ですが、時代に即した青年会議所であるために、私たち自身の資質や体制を見つめ直す機会を創出する特別例会を開催し、地域を牽引する先駆者の育成と同志拡大につなげます。前述した「必然の出会い」があるならば、今の私の背中は次の世代に頼もしく映っているでしょうか?瞳は光り輝いているでしょうか?そんな問いを自身に投げかけながら己を律し、襟を正す組織へと導いて参ります。

【魂を込めた事業・例会の実施】

 50周年という節目の年だからこそ、私たちは次の時代を見据え、事業や例会、そのすべての運動の目的や意義を明確にし、そこに至った思いや夢を実現させていく必要があります。
 まず、近年の国際情勢の中での私たちの立場を再考し、多様な問題に対する意識を喚起させる運動を展開します。今後、一層グローバル化する社会を見据え、各地青年会議所の国際交流の事例や運動を調査します。そして、様々な効果や課題に見識を深め、国際交流事業がもたらす可能性について検証し、まちやひとに未来志向の結び付きが生まれるようなグローバル戦略を提案します。さらに、青年会議所運動を広く発信し、その運動の根幹となる目的を発展させるために、日本JC本会への出向者の経験を活かします。私たち自身の身近な存在である家族や友人、大切なひとが生まれ育ったふるさとを思う気持ちこそが愛郷の原点であり、そして、まさに身近な存在へ私たちの運動を伝播させることで、一つの小さな波紋から大きなうねりへと変化していきます。
 また、鳴門市と板野郡の他団体と交流を図り、それぞれの地域が持つ豊かな個性を知る機会を設けます。そして、相互関係を構築し、地域開発につながる運動として取り組むべき課題を探ります。さらに、古き良き時代の趣がある町並みやロケーション抜群の自然景観に着目し、温故知新、地域が活性化する事業を模索した調査・検証例会を実施します。また、政治に関わる事業として公開討論会の手法や内容を検証し、告示の際は、事業の開催を検討します。そして、ものづくり体験を通して、次代を担う子供たちが創造力を育み、夢や希望を抱ける機会を創出し、活気に満ちあふれる未来のまちづくりや夢を描くひとづくりを推進して参ります。

【このまちを照らし続ける光となれ】

 「JC」に入会させていただいて以来、数々の試練と決断を繰り返し、一言では言い表せない学びを得ました。けれど、私は特別な人格者ではありません。目の前の現実に今も思い悩み、迷い続ける一人の青年です。
「人生において最も大切なのは経験である。」その言葉を胸に、どれだけの勇気と希望を持ち続けられたでしょうか。青年会議所という学び舎で諸先輩方の背中が静かに物語るストーリー、それは私たちが思う存分活躍できる舞台そのものだと思います。次の主役は私たちです。そして、その思いは次の世代へ引き継がれます。私たち自身が人間的魅力を持ち、輝くことでこのまちの未来を照らし続ける光となることを信じ、小さな歩幅でも確実な、そして力強い歩みを進めて参ることをお誓い申し上げます。

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